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知っておくべきこと 専門用語解説

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紹介状なしで大病院を受けると、お金が余分にかかるようになる?~選定療養の徴収を義務化

回答:平成28年度から、かかるようになる

 平成28年度から、紹介状なしで大きな病院を受診する場合、「選定療養」という定額負担が課せられることになります。

 初診の場合、救急等を除いたケースで徴収されます。
 再診の場合、初診時に他の医療機関を紹介されたにも関わらず、再度大病院を受診すると徴収されます。

 

なぜそんなものが必要か?

 大病院に緊急性や専門性の低い患者が集中してしまい、緊急性や高い専門性を必要とする患者が大病院の診療を受けられない、という事態が既に起こっています。
 こうした事態を緩和するためにも、町の診療所が日常的な病気の診療を行い、大病院は入院が必要な患者の診療を行う、という機能分化が求められています。

 平成25年度から、段階的に大病院が特別料金を徴収する制度を導入しているものの、ほとんど機能分化が進まなかったために、「選定療養」の徴収が義務付けられることになりました。

大病院とは具体的にどんな病院のことか?

 大病院とは、特定機能病院もしくは500床以上の病院が該当します。

 こうした病院を紹介状なしで受診する場合、原則として「選定療養」という定額の追加料金が必要になります。

今後は、お金持ちだけが大病院を受診できるようになるのか?

 大きな病院は、恐らくほとんどの人にとって遠く、受診までの待ち時間も長く、更に料金も高いのが一般的です。そういった病院を敢えて選択しているのには、それぞれに大きな理由があるはずです。
 そのため、単純に「選定療養」を高額にしたからといって、本当に町の診療所へと患者が流れるのか?といった点については非常に大きな疑問が残ります。

 本来は、行政が機能分化について地域で広報活動をしたり、地域の医療機関と連携をとったりすることが必要なはずです。

 最近は、薬局に対しても「後発医薬品を使わないと調剤報酬を減らす」、といって無理やりジェネリック医薬品を普及させようとするなど、本来の意味から離れて「結果」だけを求める施策が多いように感じてしまいます。

 それだけ財政が切羽詰っているのかもしれませんが、少なくとも我々現場で働く医療従事者は、医療の本来の目的を見失わないように気を付けていかなければならないと思います。

 

 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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