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知っておくべきこと 個別指導対策

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電子薬歴のパスワードは、定期的に変えないとダメ?~内と外の脅威を区別する

回答:最長でも2ヶ月ごとに変更する

 電子薬歴やレセコンのパスワードは、最長でも2ヶ月ごとに変更する必要があります。

 同じパスワードを使い続けることは、パスワードの推測を容易にし、不正な情報アクセスを招く恐れがあるためです。

 また、その際設定するパスワードは、英数字・記号を混在させた8文字以上の文字列に設定するよう推奨されています。

回答の根拠:ガイドラインの存在

 電子薬歴等を取り扱う際に、我々薬剤師が遵守すべきガイドラインが存在します。

 そのガイドラインでは、パスワードを最長でも2ヶ月ごとに変更することが定められています1)。

 1) 厚生労働省 「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第4.2版」 46頁 C.最低限のガイドライン 10-3-(1)

 このガイドラインは、安全管理は”技術”と”運用”が両立して初めて一定の水準に達成するものだ、という考え方から、システム・ソフトウェア開発者だけでなく、実際に電子薬歴を扱う医療従事者も遵守すべきものである、ということが付け加えられています2)。

 2) 厚生労働省 「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第4.2版」に関するQ&A

補足説明:パスワードの変更で、強度を維持できるのか

 多くの企業でも、30~180日程度で社内コンピューターのパスワード変更を義務付けています。

 こうした定期的な変更は、外部の脅威というより、内部からの情報流出に対する安全策と言えます。情報にアクセスできる人間を制限することによって、不要な情報アクセスや外部への持ち出し等を防ぐ有効な手段です。

 外部の脅威、特に悪意あるハッカーやクラッカー等に狙われた場合、数秒で何億通りという文字列の組み合わせを総当たりで攻撃(ブルート・フォース)されることもあります。
 こうした明確に狙われた際の脅威に対しては、パスワードの定期的な変更は大した対策にはなり得ません。

 そのため、外部の脅威に対しては、個人情報を記録したコンピューターはインターネットに接続しないなどの物理的な隔離が必要です。
 

パスワードを頻繁に変更すると覚えられない、という人へ

 実際、2ヶ月ごとにパスワードを変更していると”覚えられない”という事態が起こります。全く脈絡のない文字列にコロコロと変更していては、毎回覚えるのも大変です。

 そこで、定期的な変更でも負担の少ないパスワードの作り方を紹介します。

①ベースとなる文字列を決める(例:3829)
 これまで使い続けてきたパスワードでも、好きな四字熟語の子音だけを抽出するでも構いません。

②薬局の名前の最初と最後の文字や、電話番号の最初と最後など、店舗ごとで変わる文字列を加える
例:「駅前店(ekimaeten)」なら、eとnを文字列に加える →e3829n
例:電話番号の最初が4、最後が1なら、4と1を文字列に加える →438291

③最後に、本2ヶ月間だけで使用する文字列を付け加える (例:e3829nfizz0910)

 この3段階で作成するパスワードは、一定のルールによってパスワードを定めているため、店舗ごとに個別に設定したり覚えたりする必要がありません。

 また、③の文字列だけを定期的に変更することで、常に一定のルール下でパスワードを新調できるため、変更や新たに覚える手間もありません。
 このようにして作成されたパスワードは、Microsoftによるパスワード強度チェックにおいても、「強い」の評価を得ることができる傾向にあります。

 当然ですが、この一連のルールを社員全員が知っていては意味がありません。③はメモ書き等で公開していても構いませんが、①や②は必要な人間だけに教えるなど、情報へのアクセス権限は明確に区別しておく必要があります。

 

 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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