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知っておくべきこと 薬学コラム

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「精神科」と「心療内科」、何が違うの?~精神疾患と心身症の違い

回答:取り扱うのが”精神疾患”か”心身症”か

 厳密には、以下のように区別します。

 「精神科」・・・うつ病や統合失調症などの精神症状が現れる”精神疾患”を取り扱う科
 「心療内科」・・・心理的な原因によって身体症状が現れる”心身症”を取り扱う科
精神科と心療内科

 しかし、「精神科」と「心療内科」は、どちらの科でなければ診てもらえない、といったことはありません。そのため、特に厳密に区別する必要はありません。

 「精神科」という名前の病院に足を運びにくい、という風潮から、「心療内科」という看板を掲げる医院が増えていますが、「心療内科=軽症、精神科=重症」という定義ではありません

回答の根拠:心身症の定義

 「心療内科」が扱う”心身症”とは、”身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態”のことです1)。

 1) 日本心身医学会 心身症の定義

 つまり、ストレス等が原因で身体に何らかのトラブルが起きている状態のことを指します。

 具体的には、ストレスで胃に穴が空いた、ストレスで血圧が上がった、ストレスで頭痛が起こった、といったものです。
 ストレスなど精神的なものが原因であっても、いま現実問題として困っている対象が胃潰瘍や高血圧、頭痛といった身体症状である場合には、「心療内科」にかかることが理に叶っています。

薬剤師としてのアドバイス:科にこだわるより、まずは医師との相性を重視しよう

 何科を受診すれば良いのかわからない、といった場合、薬局で薬剤師に相談してもらえれば、ある程度のアドバイスをすることも可能です。

 しかし、基本的には科にこだわるより、医師との相性を重視すべきです。

 まず最初は自分が信頼できる”かかりつけ医”に相談し、そこで専門外だった場合に”かかりつけ医”から別の医院や科を紹介してもらうのがベストです。

 特に「精神科」と「心療内科」は、先述のように患者目線では大きく異なるわけではないため、科にこだわるよりも、医師との相性で選ぶことをお勧めします。

+αの情報:神経内科とは

 「神経内科」の”神経”とは、精神のことではなく、脳や脊髄、運動・感覚神経などの神経組織のことを指します。
 つまり、パーキンソン病認知症神経痛片頭痛など、神経組織のトラブルを取り扱う科のことです。

 日本語表現では”ず太い神経”のように、心や精神と似た意味で使いますが、全く異なるものです。

 
 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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