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心不全 利尿薬

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『ラシックス』や『アルダクトン』といった利尿薬が、心不全に効果があるのは何故?~「前負荷」軽減とは

回答:心臓の負担を減らす

 利尿薬は、余分な水分を尿として排泄します。これによって、心臓が扱わなければならない血液の量を減らすことができるため、心不全治療に使用します。
心不全と利尿薬~前負荷

回答の根拠:利尿薬による前負荷の軽減

 心不全の治療目的は、心臓にかかっている負担を減らすことです。心臓にかかっている負担には2種類あります。
 
①「前負荷」・・・静脈から血液が送り込まれてきたときの負担
②「後負荷」・・・動脈へ血液を送り込むときの負担

 『ラシックス(一般名:フロセミド)』や『アルダクトン(一般名:スピロノラクトン)』等の利尿薬は、文字通り体内の水分を尿として排泄します。
 余分な水分が尿として腎臓から排泄されると、静脈を通って心臓に戻ってくる血液の量が減少します。

 この作用によって、心臓が扱わなければならない血液量が減り、心臓の負担も軽減されます。

 これを利尿薬による「前負荷」の軽減と言います。

補足説明:血液量は減るが、貧血にはならない

 利尿薬を使うと、血液中の余分な水分が排泄されますが、赤血球や白血球などの「血球成分」は排泄されません。
 そのため、利尿薬を使ったからといって貧血になるようなことは起こりません。

 しかし、ナトリウム(Na)やカリウム(K)は尿と一緒に排泄されてしまうため、低K血症などを起こす可能性があります。

 ※『アルダクトン』は、カリウム(K)を維持したまま尿を排泄する「K保持性利尿薬」です

 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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