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高齢者 薬物動態学

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高齢者糖尿病の診療ガイドラインを制定へ

 2015年5月18日、日本糖尿病学会と日本老年医学会は「高齢者糖尿病の診療ガイドライン」を制定することを発表しました。これからの高齢者化社会に向けた”適切な血糖管理目標を設定”することを目標にしています。

高齢者には特別なガイドラインが必要

 先日の「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」の制定では、様々な領域の薬について、使わない方が良い「ストップ」と、その代わりに推奨される「スタート」に分類することが提唱されています。

 高齢者は一般的に、肝臓や腎臓などの機能が衰えていて薬の効果や副作用が出やすい傾向があります。また、体力も衰えているために一度副作用が出ると重症化しやすい傾向にあります。
 さらに筋肉量が少なく脂肪が多いため、若い人とは異なる動態を示すこともある等、特別に注意しなければならないことが多くあります。

 特に糖尿病治療においては低血糖を起こして転倒するリスクが高いため、日本糖尿病学会では一般的な目標である「HbA1c 7%未満」よりも、やや高い「HbA1c 8%未満」を高齢者の目標値として設定しています。

 しかし、糖尿病によってアルツハイマー型認知症の進行が早まるという報告もあります1)。

 1) Diabetes.51(4):1256-62,(2002) PMID:11916953

 そのため、高齢者の糖尿病は認知機能の低下や合併症などのリスクも同様に高く、若年層よりも心身の機能に個人差も大きいため、持病や生活環境に応じて個別に具体的な基準を設ける必要があります。

 こうした状況を踏まえて、認知機能や生活環境、合併疾患の有無などで高齢者の糖尿病患者をおおまかに分類し、それぞれに適した血糖管理の目標を定めることになります。

 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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