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知っておくべきこと 薬学コラム

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最近、無責任な医療・健康サイトが多いことについて

 医療や健康に関する情報は、「病気」という全ての人の不安に直結する情報です。多くの人にとって、非常に大きな影響力を持ちます。
 にも関わらず、ネット上では単なる憶測や噂話・思い込みに基づいた情報、医師・薬剤師など専門家以外の素人が発信する無責任な情報が急増しており、新たな誤解や偏見の元になると危惧しています。

医療・健康に関する情報は、「情報発信者」と「情報源」の2点を必ず確認

 医療や健康に関する情報に触れた際は、以下の2点を必ず確認するようにしてください。

1.その情報を発信している人間は、どんな専門知識を持った人か
2.どんな情報源に基づいて書かれているのか

 専門知識を持たない匿名のライターが、ネット上で拾った情報を寄せ集めて作った無責任な医療・健康サイトの内容を鵜呑みにすることは、非常に危険です。

※本サイトの取り組みについてはこちら

1.情報を発信している人間を確認する

 まず、何か情報を入手した際には、きちんと専門知識を持った人間が書いている情報なのかどうかを確認するようにしてください。

 病気の見分け方や、治療方針の決め方について、きちんと正しい専門知識を持っているのは医師です。
 似た薬の違いや、薬の使い方について、きちんと正しい専門知識を持っているのは薬剤師です。
 他にも、看護師栄養士理学療法士なども、医療や健康に関する専門知識を持った職業です。

 これらはあくまで一例ですが、車の修理をパン屋にお願いしないのと同じように、医療や健康に関する情報を集める際も、必ずこうした専門家の発信する情報を探すようにしてください。

 専門知識のない人間が発信する情報が必ずしも劣悪なものとは限りませんが、当然ながら間違いや偏りが多いのも事実です。医療に関する情報を専門知識のない人間が発信すると、誤った判断を誘発して健康被害を起こす恐れもあり、非常に危険です。

 ただし、専門家の意見であっても必ずしもいつも正しいとは限りません。「エビデンスレベル」などの知識を持っておくことも必要です。

 また、治療の経験談を書けるのは、実際に治療を受けた経験者だけです。実体験を伴わない憶測や思い込みにも、間違いや偏りが多い傾向があります。

2.どんな情報源に基づいて書かれているのかを確認する

 いくら見た目が綺麗で読みやすくても、内容が間違っているWebサイトは少なくありません。必ず、どんな情報源に基づいて書かれたものなのかを確認するようにしてください。

 どんな効果があるのか、どんな使い分けをするのか、どんな副作用があるのか・・・単なる憶測で述べることはできません。文献・臨床試験・各学会のガイドライン・添付文書などの信頼できる学術資料に基づいた情報でなければなりません。

 しかし、こうした学術資料を参照することなく、ネット上に載っている情報を鵜呑みにして間違った情報や極端な情報を発信しているWebサイトも非常に多いのが現状です。
 こういった間違った情報や極端な情報を基に、自己判断で薬を中断してしまったり、飲み方を変えてしまったりして、何らかの健康被害を受けるといったケースも多々見受けられます。

 もし、ネット上の情報を見て何らかの疑問や不安を感じた際には、信頼できる情報源に基づいた情報を探すことや、かかりつけの医師・薬剤師に相談することをお勧めします。

 ただし、薬の添付文書などの資料は、専門知識を持たない人間が読むと誤った解釈をする恐れがあります。参考資料は信頼できるものであっても、それを読んだ人に専門知識がなければ、間違った解釈や意見になっている恐れもあり、注意が必要です。

無責任な医療・健康サイトの氾濫に対してできること

 最近、医療や健康に関する情報を発信するWebサイトが非常にたくさん作られていますが、素人の憶測や思い込みだけで書かれた極めていい加減なものが多いのが現状です。

 薬や治療に関しては、最新の医学論文や各学会が定めるガイドラインなどを基準に、医師や薬剤師が患者の年齢・性別・身長体重・病歴・体質・生活環境など様々な要因から、個別にその人にとって最適なものを選びます。
 そのため、一概に「〇〇の治療が良い」とか「△△の薬が良い」と結論付けられることはありません。

 ところが、最近は無責任に特殊な治療方法を勧めるWebサイトもあり、本来は必要ない治療を希望してしまうようなケースも増えています。
 特に、最近よく表示される「キュレーションサイト」という転載コンテンツは、あちこちの情報の一部分だけを素人が勝手に引用しているもののため、解釈を間違っていたり、元のコンテンツとは意味が変わったりしてしまっているものさえあります

 こうしたいい加減な情報によって間違った判断をしないよう、入手した情報の「発信源」と「情報源」を常に意識し、正しい情報を見極める目を養ってもらいたいと思います。

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