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知っておくべきこと 薬の誤解

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100mgの薬から、5mgの薬に変わった。弱くなった?~薬のmgや%で強さを比較できるのか?

回答:有効成分が異なれば、mgや%の違いは関係ない

 同じ有効成分の薬であれば、mgや%の数字が小さくなれば、薬は弱くなります。

例:降圧作用の強さ 『ブロプレス錠 8mg』 < 『ブロプレス錠 12mg』

 しかし、有効成分が異なる場合、mgや%の数字だけで比較することはできません。

例:鎮痛効果の強さ 『ボルタレン錠 25mg』 > 『ロキソニン錠 60mg』
例:ステロイドの強さ 『デルモベート軟膏 0.05%』 > 『ロコイド軟膏 0.1%』

 そのため、薬が変わった際にmgや%の数字だけを比較して、強くなった、弱くなった、と議論することはできません。

回答の根拠:薬や毒の強さは、成分によってさまざま

 例えば、毒として有名な「青酸カリ」と「テトロドトキシン」も、同じmgでは毒性も全く異なります。
 フグやヒョウモンダコが持つ「テトロドトキシン」は、同じ量であれば「青酸カリ」の850倍の強さがあると言われています。

 つまり、「青酸カリ 850mg」と「テトロドトキシン 1mg」が同じ強さを持つ、ということになります。どちらの毒が強いかを議論するとき、850mgと1mgという数字だけで比較することはしません。

 薬も同様、mgや%の数字だけで比較することはできません。薬としての強さは「有効成分」によって大きく異なります。

薬剤師としてのアドバイス:数字も覚えておこう

 薬に対する啓蒙が進み、自分が飲んでいる薬の名前をきちんと覚えている人が増えてきました。これは飲み合わせの悪い薬を見つけることや、何かの副作用の兆候をつかむ際に非常に重要です。

 しかし、まだmgまで覚えている人は少ないのが現状です。内服の薬では、このmgによって薬の使い方も大きく変わるため、可能であれば数字も合わせて覚えておくことをお勧めします。

 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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