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薬剤師のありかた 知っておくべきこと

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薬剤師は何のために「服薬指導」をするのか


 この問いかけをすると、多くの薬剤師は「薬を正しく使ってもらうため」と答えます。果たして、本当にそうでしょうか。

”指導”とは

 例えば、授業をサボっている学生を見つけて、「授業をサボるんじゃない」と注意したとします。これは指導でしょうか。
 例えば、何度も遅刻を繰り返す部下に、「遅刻するんじゃない」と注意したとします。これは指導でしょうか。

 私は、違うと思います。

 ”指導”とは、誤った行動を修正し、正しい行動を強化するために行います。つまり”指導”した結果、相手の行動が修正・強化されなければ意味がありません。単に体裁を繕うために、表面上は指導したかのような顔をしているだけです。

 ”服薬指導”ではどうでしょうか。

 薬をきちんと飲んでくれない人に、「薬はきちんと飲みましょう」と言ったことが、本当に”指導”と言えるでしょうか。
 
 

正論のゴリ押しに価値はない

 多くの薬剤師は、薬の正しい飲み方を述べることだけで”指導”をしたつもりになっています。

 しかし、例えどれだけ詳しく正しい飲み方を述べたところで、それを聞いた患者の行動が修正・強化されなければ何の意味もありません。
 ”指導”の本来の意味を忘れ、ただ正論をゴリ押しすることで服薬指導をしたつもりになっている薬剤師は少なくありません。一度、”指導”とは何のために行うのか、考え直す必要があると思います。

 もし、患者の行動を修正・強化することとは何の関係もない質問をしているならば、それはきっと”薬歴を書くための質問”です。無意味な質問で患者の負担を増やすだけなら、薬歴なんか書かない方がマシです。

薬剤師にも色々なタイプが居る

 薬剤師も人間なので、色々な性格、色々なタイプの人が居ます。

 余計なことは言わず、「〇〇というデータもありますので、△△に使用しても問題ありません」といったような話し方をする理屈っぽい薬剤師も居ます。
 一方、患者の背景を重視する薬剤師であれば、「最近暑いですけど、きちんと水を飲んでいますか?」といったような、一見すると世間話のような話から入ることもあります。

 一概にどちらが良い・悪いということはありませんが、性格の合う・合わないや、抱いている疑問や不安によってどちらの薬剤師に相談するのが適しているか、といった違いはあります。

 自分に合った薬剤師を探すことは、これからの医療に不可欠です。少し言い方は悪いですが、何かちょっとした疑問や不安があるときは薬剤師を試すつもりで、何か質問・相談をしてみてください。それによって、自分と合うかどうかを見極め、必要があれば薬局で指名して相談に乗ってもらうようにしましょう。

 
 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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