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抗真菌薬 薬の塗り方

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水虫の薬を使ったら痒みが酷くなった、それでも使い続けた方が良い?

回答:使うのを止め、原因を考える

 薬の使い始めに感じる一過性のものでなければ、一度使用を中止し、その原因を考える必要があります。

 痒みが酷くなる原因として、以下の3点が考えられます。

1.傷がある等、水虫治療を始められる皮膚の状態ではない
2.薬が肌に合っておらず、かぶれている
3.水虫ではない

 市販の薬を買った場合でも、医師から処方された薬を使った場合でも、薬を使うと痒みが酷くなるような場合は、一旦病院を受診し、薬を変更する等の対応を相談する必要があります。

 水虫は根気よく治療を続ける必要がありますが、痒みが酷くなる薬を最後まで使い続けることは難しく、治療を完遂できないため、早めに医師・薬剤師に相談しましょう。

1.傷がある等、水虫治療を始められる皮膚の状態ではない

 傷がある、化膿している、炎症を起こしている等、いわゆる”じゅくじゅく”しているような水虫の場合、いきなり水虫の治療薬「抗真菌薬」を使わない方が良いケースがあります。

 傷があると薬が刺激になり、痒みが悪化するなどして、かえって水虫が悪化する恐れもあります。

 こうした場合、水虫の治療の前にまず、皮膚の傷や化膿、炎症を治療しなければならないことがあります。その際はまず1~2週間程度、「ステロイド外用剤」を使って皮膚の状態を整えることになります。
 免疫を抑える「ステロイド外用剤」は、本来は水虫に逆効果ですが、「抗真菌薬」を使う環境を整える目的で、短期間に限って使用することがあります

2.薬が肌に合っておらず、かぶれている

 どんな塗り薬にも起こり得ることですが、薬が肌に合わないこともあります。こうした場合、薬を塗った場所が赤っぽくなったり、新しいぶつぶつが出てきたりすることもあります。

 元々あった痒みが酷くなったというより、薬を使うことで”新しい痒み”が出てきた場合は、薬が合っていない可能性も考える必要があります。

3.水虫ではない

 皮膚科で診断を受ける際は水虫菌の有無を確認するため、こういった事態はほとんどありません。

 しかし、市販の水虫薬を購入して使っている場合には、こうした可能性も考える必要があります。”足の痒み=水虫”と早合点してしまうことも多いので要注意です。
 特に、接触性皮膚炎などの別の疾患であった場合、全く関係のない水虫の薬を塗っていても効果はありません。

 一度、病院で検査を受けることをお勧めします。

薬剤師としてのアドバイス:水虫の塗り薬は色々な種類がある

 水虫を治療する「抗真菌薬」は、色々な種類があります。また、クリームや液剤など、剤形も豊富に揃っています。

 数ある薬の中には、きっと何の不便も感じることなく使える薬があるはずです。ちょっと痒いけど我慢しよう、ちょっと刺激があるけど我慢しよう、という使い方では、長期になりがちな水虫治療の負担が非常に大きくなってしまいます。

 水虫は痒みなどの自覚症状が治まっただけでは治癒とは言えず、菌が完全に居なくなるまで薬を続けることが必要です。
 せっかく治療をするのであれば、痒みや刺激のない薬を選び、楽に続けられる治療ができるように、医師・薬剤師に相談することをお勧めします。

 また、片足にしか症状がない状態でも、薬は両足に使うようにしてください。

 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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