スポンサードリンク

狭心症・心筋梗塞 薬物動態学

/

『フランドル』のテープが剥がれてしまったら、どうすれば良い?

回答:すぐに貼りなおす

 『フランドル(一般名:イソソルビド)』は、狭心症の発作を予防する硝酸薬です。

 剥がれたままにしておくと血管を広げる効果が弱まり、狭心症を予防できなくなってしまいます。何らかの事情で剥がれてしまった場合には、テープのシワを伸ばしてから貼り直してください。

 『フランドル』のテープ剤には、剥がれても粘着力が維持される工夫(角質保護システム)がされ、貼り直した場合でも薬が正しく吸収されるように作られています。

 このように”剥がれた場合の貼り直し”を始めから視野に入れた親切な薬と言えます。

 ※後発医薬品の場合には必ずしも同様とは限りません

回答の根拠:剥がれると効果は切れるが、貼り直しができる

 『フランドル』テープは、剥がれない限りは48時間後でも薬の血中濃度は安定し、効果が続きます1)。そのため、通常は24時間ごと、もしくは48時間ごとに貼りかえます。

※フランドルテープの血中濃度の推移 1)
  6時間後 2.29ng/mL
12時間後 2.60ng/mL
24時間後 2.28ng/mL
48時間後 1.65ng/mL

 しかし『フランドル』テープの半減期(t1/2)は2.4時間のため1)、剥がれて4時間ほどで薬の効果が切れてしまう恐れがあります。

 1) フランドルテープ 添付文書

 一方で、『フランドル』テープは30分おきに4回剥がして貼り直しをしても、十分な粘着性が維持され、再び十分な効果が得られることもわかっています2)。

 2) 薬理と治療 21(4):1059-1066,(1993)

 そのため、何らかの事情で剥がれてしまった場合でも新しいテープを使う必要はなく、剥がれたテープを貼り直すという対応で問題ありません。

薬剤師としてのアドバイス:貼り直しができない場合は

 『フランドル』テープが剥がれて丸まってしまったり、汚れて粘着力が無くなったりして貼り直しが難しい場合には、新しいテープを貼ることも必要です。
 先述のように、『フランドル』は36~48時間近く効果が続きます。そのため、次に貼るテープを少し長めに貼り続けることで調整できる場合もあります。

 剥がれたテープのシワを伸ばして貼るのと、次のテープを少し長めに貼り続けるのと、どちらが不利益が少ないかを考慮し、対応するようにしてください。

 どちらが良いかわからない場合には、かかりつけの病院・薬局へ相談するようにしてください。『フランドル』は極めて大切な薬です。医師・薬剤師によっては、1回でも剥がれたら新しい薬を貼るよう指示する場合もあります。 

 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。


【主な活動】

★「PharmaTribune」にてコラム「今月、世間を賑わした健康情報」連載中です。
★6月22日のフジテレビ「直撃LIVE グッディ!」に薬剤師としてコメントを寄せました。
★3月23日発売の「異世界薬局(コミック版)」に薬学監修として携わりました。
★12月28日のYahoo!ニュース動画「抗生物質が効かなくなる日」に監修として携わりました。

利益相反(COI)
特定の製薬企業との利害関係、開示すべき利益相反関係にある製薬企業は一切ありません。

■カテゴリ選択・サイト内検索

スポンサードリンク

■ご意見・ご要望・仕事依頼などはこちらへ

■お勧め書籍

recommended

■提携・協力先リンク


オンライン病気事典メドレー

banner2-r

250×63

  1. 時事問題

    【活動実績】PharmaTribuneで連載コラムが始まりました
  2. 活動実績

    【活動実績】情報番組「直撃LIVE グッディ!」に薬剤師としてコメントを寄せまし…
  3. 活動実績

    【活動実績】日経トレンディ3月号の「花粉症対策記事」に情報提供しました
  4. 活動実績

    【活動実績】Yahoo!ニュース動画「抗生物質が効かなくなる日」の監修に携わりま…
  5. 活動実績

    【活動実績】日本薬剤師会による災害支援活動に従事しました
PAGE TOP