■サイト内検索


スポンサードリンク

知っておくべきこと 高血圧

/

「白衣高血圧」は、診察室でしか血圧が高くならないから治療しなくても良い?

回答:NO、簡単に血圧が上がる要因がある

 「白衣高血圧」は、普段は血圧が通常であるにも関わらず、診察室で血圧が上がるために、”高血圧”と診断されてしまう病態です。

 一見すると、普段は血圧が高くないため治療する必要がないように思われがちです。しかし、”白衣を見る”というような外的要因によって、簡単に血圧が上がってしまう状態にある、ということを意味しています。
 これは、運転中に追い越しをしようとした、ゴルフの最中にしゃがんでボールを取ろうとした、トイレで少し力んだ、お風呂でくしゃみをした・・・等々、そんな要因で血圧が急上昇する恐れがある、ということです。

 血圧の急上昇や急低下は、血管に大きな負担を与え、いわゆる脳卒中や心筋梗塞などのリスクになります。どういった要因で血圧が上がるのか注意深く観察し、必要があれば降圧薬による治療も考えるべきです。

回答の根拠:家庭血圧と診察室の血圧の違い

 「白衣高血圧」は、家庭血圧が低いにも関わらず、診察室で血圧が高くなるものです。
 逆に、診察室では血圧が低いにも関わらず、家庭では血圧が高いものは「仮面高血圧」と言います。
仮面高血圧と白衣高血圧

 「白衣高血圧」は血圧が高くなっている時間が短いため、一般的には普通の高血圧よりも心血管疾患などのリスクは低いと考えられています。
 しかし、「白衣高血圧」から普通の高血圧に進行していくケースは少なくなく、病院でしか血圧が上がらないから大丈夫、と油断することはできません。

 また、高血圧患者の中には”医師に良いところを見せようとする”人も居ます。こういった人は、何度も測定した血圧のうち、最も低かったものを報告するため、その家庭血圧を鵜呑みにすることはできません。

+αの情報:血圧が毎回コロコロ変わる場合は、要注意

 診察室で測定する血圧が毎回コロコロ変わる人は、心筋梗塞や脳卒中などを起こしやすいことが報告されています1)。

 1) Ann Intern Med.163(5):329-38,(2015) PMID:26215765

 これまであまり血圧の変動幅は重視されてきませんでしたが、「白衣高血圧」や「仮面高血圧」と同様、診察室での測定値が毎回コロコロ変わる場合にも、特別な注意が必要です。 

薬剤師としてのアドバイス:24時間の血圧を測定する方法

 家と診察室とで血圧が大きく異なる場合、血圧の時間変動が大きい可能性があります。

 そういった場合、を行うことによって、”どの時間帯、どういった時に血圧が大きく変動するのか”を調べることができます。このABPMでは、早朝に血圧が急上昇する「早朝高血圧」なども見つけることができます。

 血圧が時間によって大きく異なる、薬を飲んでいると立ち眩みをよく起こす等、血圧の治療に何らかの問題がある場合には、一度24時間血圧を測定してみることをお勧めします。

 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

■主な活動

【書籍】(羊土社)
薬局ですぐに役立つ 薬の比較と使い分け100

【薬学監修】
異世界薬局
m3.com 薬剤クイズ
Yahoo!ニュース動画
フジテレビ「直撃LIVE グッディ!」
日経新聞土曜版/日経トレンディ/大元気/女子SPA!ほか

【連載】
PharmaTribune「世間を賑わした健康情報」

利益相反(COI)
特定の製薬企業との利害関係、開示すべき利益相反関係にある製薬企業は一切ありません。

■カテゴリ選択・サイト内検索

スポンサードリンク

■ご意見・ご要望・仕事依頼などはこちらへ

■お勧め書籍・ブログ

recommended
recommended

  1. 活動実績

    【活動実績】日経トレンディ3月号の「花粉症対策記事」に情報提供しました
  2. 時事問題

    【活動実績】PharmaTribuneでコラム「世間を賑わした健康情報」連載中で…
  3. 活動実績

    【活動実績】情報番組「直撃LIVE グッディ!」に薬剤師としてコメントを寄せまし…
  4. 活動実績

    【活動実績】日経新聞の土曜版「日経プラスワン」に取材協力しました
  5. 告知情報

    【書籍化のお知らせ】「薬局ですぐに役立つ 薬の比較と使い分け100」
PAGE TOP