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知っておくべきこと 点眼薬

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コンタクトレンズをつけたまま目薬をさしても良い?

回答:基本的にはダメ

 ソフト・ハードを問わず、基本的に目薬のを点眼する場合、コンタクトレンズを外して点眼し、10分の間隔をおいてから再装用する必要があります。
 特に、防腐剤の「ベンザルコニウム」はソフトコンタクトレンズに吸着してしまうため、装用した状態での点眼は避ける必要があります。

 防腐剤「ベンザルコニウム」の使われていない1回使い切りタイプの点眼液(例:『インタール(一般名:クロモグリク酸)点眼液UD』や『アレジオン(一般名:エピナスチン)点眼液』は、コンタクトを装着したままの点眼が可能です。

 ただし、角膜などの状態によってはコンタクトレンズの装用そのものを避けた方が良いこともありますので、装用・点眼については主治医と必ず相談するようにしてください。

回答の根拠①:防腐剤「ベンザルコニウム」の功罪

 ほとんどの目薬には、薬の中で細菌やカビが繁殖しないように防腐剤「ベンザルコニウム」が添加されています。これは、細菌やカビが繁殖してしまった目薬を点眼してしまうことが、眼にとって最も有害だからです。
 「ベンザルコニウム」は防腐剤として非常に優れた特性を持っているため、多くの防腐剤の中から選択されています。

 しかし、高い濃度の「ベンザルコニウム」が長時間に渡って角膜に触れ続けていると、角膜上皮に障害を起こすことが知られています1)。

 1) 第25回日本緑内障学会「角膜ジストロフィと塩化ベンザルコニウム」

回答の根拠②:レンズに吸着する「ベンザルコニウム」の性質

 ソフトコンタクトレンズを装着したまま「塩化ベンザルコニウム」の含まれた目薬を1週間点眼した場合、レンズに「塩化ベンザルコニウム」が吸着されるという報告があります2)。

 2) CLAO J.23(2):96-9,(1997) PMID:9108973

 レンズに「塩化ベンザルコニウム」が吸着されてしまうと、レンズ装着中は角膜が「塩化ベンザルコニウム」と接触し続けることになります。
ベンザルコニウムの吸着

 上記の通り、「塩化ベンザルコニウム」は防腐剤として優秀ですが、角膜とあまり接触し続けることは好ましくありません。

 対策として、点眼後10分おいてからレンズを装用するようにすれば、レンズへの吸着を防ぐことができるという報告があります3)。

 3) CLAO J.24(4):227-31,(1998) PMID:9800062

薬剤師としてのアドバイス:個別の組み合わせは相談する

 基本的には、ソフト・ハードを問わず、目薬を点眼する時はコンタクトレンズを一旦外して点眼することをお勧めします。
 その際、特にソフトの場合は、各点眼液の添付文書にも記載されている注意喚起「ソフトコンタクトレンズは点眼時にはずし、10分以上経過してから装用すること」と、という指示に従う必要があります。

 しかし、目薬に含まれる「塩化ベンザルコニウム」が非常に低濃度のもので、装用するレンズもワンデー等の短期間のものであれば、それほど厳密に管理する必要がない場合もあります。

 一度、使っている目薬とコンタクトレンズを持って眼科医に相談するようにしてください。

 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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