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薬の飲み方 薬物動態学

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「リファンピシン」は何故、食前に飲む必要があるのか?

回答:効果のバラつきが大きくなるから

 『リファジン(一般名:リファンピシン)』などの「リファンピシン」製剤は、食前に服用する必要があります。
 食後に服用すると、吸収が遅くなるなど、薬の効果にバラつきが出てしまう恐れがあります。

 しかし、食後の服用でも効果がゼロになるわけではありませんので、万が一、飲み忘れてしまった場合は食後でも良いので、指示された回数を服用することをお勧めします。

回答の根拠:食事の体内動態への影響

 『リファジン』などの「リファンピシン」製剤を食後に服用すると、食前に服用した場合よりもCmaxやAUCといった体内動態の変動が大きくなります1)。
リファンピシンの食前服用

 1) 臨床薬理.37(6),(2006)

※体内動態データ
Cmax・・・血液中で薬が最大どのくらいの濃度に達するか
AUC・・・・血中濃度の積分値で、薬が体内でどのくらいの時間、どの程度の濃度で維持されたかを示す指標です。

 こうした体内動態データは薬の効果や副作用と大きく関わっています

 そのため、食後服用では効果や副作用の個人差が大きくなってしまうことになります。

 しかし、吸収(t1/2)は遅れるものの、治療に大幅な影響を与えるほどの違いは生じないとして、必ずしも食前服用でなければならないわけではない、とする見解もあります2)。

 2) 結核.47(4):69-73,(1972)

薬剤師としてのアドバイス:なぜ食前に服用するのか、理由を知っておく

 薬には、食前で服用するよう指示されるものもあります。

 しかし、その理由は様々で、理由によって飲み忘れた時の対応も異なります

1.絶対に食前に飲む必要があり、食後には飲んではいけないもの。
2.できれば食前の方が良いが、忘れてしまった場合は食後でも良いもの。
3.様々な事情から特別に食前になっているが、食後でも構わないもの。

 「リファンピシン」製剤は2に該当しますが、1に該当する糖尿病の薬などは食後に飲むと効果がないどころか副作用が起こることもあります。

 自身の薬が”なぜ食前に服用しなければならないのか”、その理由を知っておくことで、飲み忘れた時の対応がわかります。薬をもらう際、薬剤師に確認しておくようにしましょう。

 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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