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むずむず脚症候群 薬の特別な使い方

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むずむず脚(レストレスレッグス)症候群は、なぜ寝る時に症状が出るの?

 

回答:他の刺激が無くなるので、ノイズを強く感知してしまうから

 脚をむずむずさせるのは、運動神経や感覚神経から脳に「余計な情報伝達」が起きているからと考えられています。
 この「余計な情報伝達」は、いわばラジオ放送のノイズ(雑音)のようなもので、普段から常に発生しています。

 ラジオ番組を一生懸命聴いている間は、多少のノイズ(雑音)は気になりません。ところが、番組放送が終わって無音になると、ノイズ(雑音)だけがはっきりと聴こえるようになります。

 むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome)もこれと同じです。

むずむず脚のノイズ
 普段から常に発生している小さなノイズ(雑音)は、起きて活動している間は気になりません。ところが、寝る時に運動神経や感覚神経から他の大きな刺激が入ってこなくなると、相対的に大きくなったノイズ(雑音)を脳が感知してしまうことになります。

 このノイズ(雑音)の刺激を、”むずむず”や”そわそわ”、時には”脚を虫が這っているような”不快感として感じるのが、むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome)です。

詳しい回答①:脚を動かすと楽になる

 身体を動かすと、運動神経や感覚神経に改めて大きな情報伝達が起こるため、ノイズ(雑音)が気にならなくなります。そのため、脚を動かすと症状が楽になります。

 身体の活動が鎮まって眠りにつこうとすると、ノイズ(雑音)が大きくなって脚が”むずむず”します。
 身体を動かせば”むずむず”は治まりますが、今度は目が覚めてしまいます。

 こうした悪循環によって、むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome)は不眠症の原因にもなります。

詳しい回答②:むずむずを感じる人、感じない人

 通常、こういったノイズ(雑音)の神経伝達は、脳にあまり入ってこないように抑制されています。この抑制システム(間脳のA11領域から伸びる下行性抑制神経系)が何らかの原因で弱まってしまうことで、ノイズ(雑音)が脳に入ってきてしまうようになります。

 なぜ抑制システムが弱まるのかは完全に解明されていませんが、ドパミン神経系の異常などが関係していると考えられています。

薬剤師としてのアドバイス:良い治療薬が登場しています

 現在、このむずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome)に保険適応のある薬は以下の3種類があります。いずれも中等度から高度の症状に使います。
 眠り際に、脚に不快感があって眠りにくい、という場合は、放置せずに一度主治医の先生に相談するようにしてください。

※むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome)の治療薬
レグナイト(一般名:ガバペンチン)』
『ビ・シフロール(一般名:プラミペキソール)』
『ニュープロ(一般名:ロチゴチン)』パッチ

 『レグナイト』は、現在(2015年6月11日)のところ唯一の「レストレスレッグズ症候群治療薬」です。
 『ビ・シフロール』と『ニュープロ』パッチは「ドパミン受容体作動薬」で、元々はパーキンソン病の治療薬です。パーキンソン病の治療よりも少量で使用します。

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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