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一包化できない薬はどれ?~添付文書上に記載がある薬の一覧

回答:添付文書上で明確に避けるよう指示がなくとも、適さない薬もある

 基本的に、添付文書の「取扱い上の注意」等の項目で”一包化は避けること”と記載してある薬は一包化はできません。
 何らかの事情によってやむを得ず一包化した場合でも、一包化加算を算定できないことに注意が必要です。
一包化~添付文書上の記載がある

 添付文書に一包化の旨の記載がなくとも、湿気や光に弱い薬は、個別に安定性のデータ等から判断する必要があります。
一包化~添付文書上の記載がない
 こういった薬の一包化の是非は、患者の服薬状況や薬の保管環境などから薬剤師が判断するため、薬局によって対応が変わる場合もあります。

詳しい回答①:添付文書上で、一包化を避けるよう指示がある薬の一覧

 添付文書上の「取扱い上の注意」の項目で、一包化を避けるよう明記されているのは、以下の薬です(2015年9月24日段階)。

①吸湿性が強いもの

『アカルボース錠「YD」』
『アカルボース錠「NS」』
『アカルボール錠「TCK」』
『エピレナート錠(一般名:バルプロ酸)』
『ガスリックD錠(一般名:ファモチジン)』
『セレニカR錠(一般名:バルプロ酸)』
『デパケン錠(一般名:バルプロ酸)』
『バルプロ酸Na錠「フジナガ」』
『バルプロ酸Na錠「TCK」』
『バルプロ酸ナトリウム錠「アメル」』
『ピオグリタゾンOD錠「ファイザー」』
『ピオグリタゾンOD錠「杏林」』
『ピオグリタゾンOD錠「NS」』
『ピオグリタゾンOD錠「DSEP」』
『ファモチジンOD錠「YD」』
『ファモチジンOD錠「日新」』
『フェキソフェナジン塩酸塩OD錠「YD」』
『ロラタジン錠「YD」』

②湿気によって薬の特性が失われてしまう恐れがあるもの

『インヴェガ錠(一般名:パリペリドン)』
 →1日1回投与で済むよう、薬物放出制御システムがある。

③他の薬を変色させてしまう恐れがあるもの

『オルメテック錠(一般名:オルメサルタン)』
『カモスタットメシル酸塩錠「サワイ」』
『グリコラン錠(一般名:メトホルミン)』
『ジベトス錠(一般名:メトホルミン)』
『ネルビス錠(一般名:メトホルミン)』
『フオイパン錠(一般名:カモスタット)』
『メタクト配合錠(一般名:ピオグリタゾン+メトホルミン)』
『メデット錠(一般名:メトホルミン)』
『メトグルコ錠(一般名:メトホルミン)』
『メトホルミン塩酸塩錠「DSEP」』
『メトホルミン塩酸塩錠「JG」』
『メトホルミン塩酸塩錠「TE」』
『メトホルミン塩酸塩錠「ニプロ」』
『メトホルミン塩酸塩錠「ファイザー」』
『メトホルミン塩酸塩錠「三和」』
『メトホルミン塩酸塩錠「日医工」』
『メトホルミン塩酸塩錠「TCK」』
『メトホルミン塩酸塩錠「SN」』
『レザルタス配合錠(一般名:オルメサルタン+アゼルニジピン)』
 →「オルメサルタン」製剤を、「メトホルミン」製剤や「カモスタット」製剤と一包化し、高温多湿で保存した場合、「メトホルミン」製剤や「カモスタット」製剤が変色する恐れがある。

『マドパー配合錠(一般名:レボドパ+ベンセラジド)』
 →アルカリ性薬剤と一包化すると、着色変化する恐れがある。

④湿気に弱いが、気密容器や乾燥剤などの対応で一包化が可能なもの

『アスパラカリウム錠(一般名:L-アスパラギン酸カリウム)』
『アトルバスタチン錠「サンド」』
 →気密性の高い容器で保存し、必要に応じて乾燥剤を入れるなど湿気に十分注意すれば可と記載されている。

⑤湿気・光に弱いが、湿気・光を避けて保存すれば一包化が可能なもの

『アムロジピンOD錠「あすか」』
 →湿気・光を避けて保存すれば可と記載されている。

詳しい回答②:添付文書上に一包化についての記載はないが、避けた方が良いものの例

 添付文書上に一包化についての明確な記載はないものの、湿気や光への安定性などから、できる限り一包化を避けた方が良い薬があります。こうした薬は非常に数が多いため、以下はあくまで一例です。

 これらの薬は、多少安定性が低下したとしても、それによって毎日の正しい服薬が確立できる等、一包化するメリットの方が勝る場合には、一包化することもあります。

①湿気や光に弱いものの例(※添付文書で5600種以上)

『アリセプトD錠(一般名:ドネペジル)』
 →吸湿性が強く、光で変色する恐れがある(PTP包装にはUVカットフィルムが使われている)。

②湿気によって薬の特性が失われてしまう恐れがあるものの例

アサコール錠(一般名:メサラジン)
 →『インヴェガ』と同様、湿気によって溶出性に影響を及ぼす恐れがある。

③一包化調剤の際、顆粒が不均一になり配合比率が変化する恐れがあるもの

『ユーエフティE配合顆粒(一般名:テガフール+ウラシル)』
 →「テガフール」と「ウラシル」の配合比率が変化する恐れがある。

『L-ケフラール顆粒(一般名:セファクロル)』
 →胃で溶ける顆粒と、腸で溶ける顆粒の配合比率が変化する恐れがある。

詳しい回答③:保険適用上の問題がある薬

 薬の性質上は一包化に問題がなくとも、睡眠薬や便秘薬は一包化してしまうと、保険適用上にも問題が生じる恐れのある薬があります。

 こうした薬は常に同じ量で服用し続けるわけではなく、必要に応じて自己調整しながら服用するケースがあります。にも関わらず、まとめて同じ量で一包化してしまうことは不適切です。

薬剤師としてのアドバイス:絶対にダメなものと、状況に応じて是非を考えるべきものを区別して考える

 湿気や光に弱い薬を、全て”一包化不可”と考えていると、非常に不便です。実際、湿気に弱いと記載されている薬だけで5600種以上もあります。

 そのため、添付文書上に「一包化は避ける」と明記されているものと、状況に応じて是非を考えるべきものとを区別して考える必要があります。これによって、保険適用上のトラブルも避けることができます。

 また、薬局によって対応が異なることは、利用者にとって不信感につながる恐れもあります。なぜ対応が異なるのかも説明できるようにしておく必要があります。

 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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★「PharmaTribune」にてコラム「今月、世間を賑わした健康情報」連載中です。
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