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めまい・耳鳴り 薬物動態学

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『トラベルミン』ってどんな薬?~「乗り物酔い」や「めまい」に対する服用や追加のタイミング

回答:乗り物酔い(動揺病)などの吐き気・めまいに効く薬

 『トラベルミン(一般名:ジフェンヒドラミン + ジプロフィリン)』は、乗り物酔い(動揺病)の薬です。
トラベルミン~ジフェンヒドラミンとジプロフィリン
 「ジフェンヒドラミン」は、乗り物酔いで起こる吐き気や、平衡感覚の失調を改善します。
 「ジプロフィリン」は、「ジフェンヒドラミン」の効果を高め、副作用を減らします。

 『トラベルミン』はこの2つの成分を配合した薬で、乗り物酔いだけでなく、メニエール症候群などの吐き気・むかつき・めまいといった症状にも高い効果を発揮します。

回答の根拠①:「ジフェンヒドラミン」の嘔吐中枢・内耳への効果

 『トラベルミン』には、「ジフェンヒドラミン」40mgと、「ジプロフィリン」26mgが配合されています。

 「ジフェンヒドラミン」は抗ヒスタミン薬の一種で、同じ用量でアレルギー治療にも使います(例:『レスタミン』)。
 更に、「ジフェンヒドラミン」には嘔吐中枢に作用して吐き気を抑える効果や、めまい・平衡感覚の失調に対する効果もあります1)。
ジフェンヒドラミンの乗り物酔いへの効果
 1) トラベルミン配合錠 添付文書

回答の根拠②:「ジプロフィリン」が配合されている意味

 「ジプロフィリン」は、本来は喘息治療に用いる薬です(例:『アストフィリン』)。
 この「ジプロフィリン」を「ジフェンヒドラミン」と併用することで、「ジフェンヒドラミン」の効果をより高く、更に眠気などの副作用は少なくできることがわかっています2)。
ジプロフィリン~ジフェンヒドラミンの効果と副作用
 2) 宇宙航空環境医学.15:43,(1978)

 この2剤併用によって、船酔い・車酔いなどの動揺病に対して91.55%の高い有効率を発揮することが報告されています1)。
 

薬剤師としてのアドバイス:効果は4時間ほど続く、と考えて服用のタイミングを決める

 『トラベルミン』は、添付文書上でも特に服用のタイミングについて細かな指示はされていません。1日3~4回を目安に、必要なときに1錠ずつ服用する薬です。
 
 しかし、同じ成分である第2類医薬品の『トラベルミン』は、乗り物酔いの予防のためには”乗船・乗車の30分前”に飲んでおくよう用法上の指示があります。※注意:『トラベルミン1』や『トラベルミン(ファミリー)』などは有効成分が異なります。
トラベルミンの服用タイミング
 また、同じ「ジフェンヒドラミン」の薬である『レスタミンコーワ』では、服用後2.3時間で最高血中濃度に達するとされています3)。

 3) レスタミンコーワ錠 インタビューフォーム

 このことから、服用してからおよそ4~5時間程度は十分に血中濃度が維持され、予防効果が続くと考えられます。
 しかし、それ以上の長旅になる場合には適宜、『トラベルミン』を追加する必要があります。このとき、1回目の薬の効果が切れる頃・・・4時間程度の間隔をおいて追加するのが妥当と考えられます。
トラベルミンの追加のタイミング

※第2類医薬品の『トラベルミン』の用法でも、4時間以上の間隔をおいて追加するよう注意書きがあります。

 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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