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抗ヒスタミン薬 相互作用

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『アレグラ』を「グレープフルーツジュース」で飲むと効果が弱まる?~OATP阻害で起こる、Ca拮抗薬と逆の相互作用

回答:『アレグラ』の吸収は、「グレープフルーツジュース」で低下する

 アレルギー治療薬の『アレグラ(一般名:フェキソフェナジン)』は、「グレープフルーツジュース」を飲むと吸収が低下し、効果が弱まってしまう恐れがあります。

 『アレグラ』を飲んでいる間、「グレープフルーツジュース」は避けることをお勧めします。

回答の根拠:『アレグラ』と「有機アニオン輸送ポリペプチド(OATP)」

 『アレグラ』は、小腸の「有機アニオン輸送ポリペプチド(Organic anion transporting polypeptide :OATP)」という輸送体(トランスポーター)によって、消化管から血液中に吸収されます。

 「グレープフルーツジュース」は、この「OATP」を強力に阻害するため、『アレグラ』の吸収が低下し、最高血中濃度が半分程度にまで低下することが報告されています1)。
アレグラとグレープフルーツジュース
 1) Clin Pharmacol Ther.71(1):11-20,(2002) PMID:11823753

 なお、「OATP」の働きは遺伝による個人差が大きいため、同じ薬であっても人によって効いたり効かなかったりする、といった現象も起こります。

+αの情報:血圧の薬は、作用が強くなる

 「グレープフルーツジュース」のトラブルで有名なものに、血圧の薬「Ca拮抗薬」との相互作用があります。
 この相互作用では、薬の作用が強くなってしまうために、副作用として低血圧症状を起こしてしまう恐れがあります。

 『アレグラ』との相互作用とは全く別のメカニズムで起こり、また薬の作用が強くなるという点も全くの逆であることに注意が必要です。

※グレープフルーツジュースで相互作用が起こる原因
「Ca拮抗薬」との相互作用 → 薬を解毒・分解する酵素「CYP3A4」
『アレグラ』との相互作用 → 小腸から薬を吸収するトランスポーター「OATP」
グレープフルーツジュースで作用が強くなるもの、弱くなるもの

薬剤師としてのアドバイス:薬は、なるべく水で飲む

 「グレープフルーツジュース」は、『アレグラ』のように薬の効果を弱めてしまうこともあります。
 時折、「グレープフルーツジュース」は全ての薬の作用を強くする、と思い込んで、薬が効きにくい場合に勝手に「グレープフルーツジュース」で薬を服用する方がおられます。

 こうした自己流の工夫は、症状を悪化させたり、思わぬ副作用を起こしたりする恐れがあるため、絶対に止めるようにしてください

 「グレープフルーツジュース」に限らず、お茶で吸収が低下する貧血の薬牛乳で吸収が低下する抗生物質など、水以外のもので薬を飲むと様々なトラブルの元になります。
 よほどの事情がない限り、薬は水で飲むようにしてください。

 ただし、苦い薬をジュースなどと混ぜることで飲みやすくできる場合もあります。水で飲めない場合には、一度薬剤師と飲み合わせについて相談するようにしてください。

 『イソバイド(一般名:イソソルビド)』を飲みやすくする方法
 『タミフル(一般名:オセルタミビル)』を飲みやすくする方法
 『クラリス(一般名:クラリスロマイシン)』を飲みやすくする方法
 『クラバモックス(一般名:アモキシシリン + クラブラン酸)』を飲みやすくする方法
  

 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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