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抗ヒスタミン薬 薬の特別な使い方

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『アレグラ』と『ザイザル』の併用は可能?~保険適用の問題と、蕁麻疹治療ガイドラインでの言及

回答:1種では効かない時の、例外的な選択肢

 『アレグラ(一般名:フェキソフェナジン)』や『ザイザル(一般名:レボセチリジン)』などの「抗ヒスタミン薬」は、効果に個人差が大きい傾向があります。

 1種類の「抗ヒスタミン薬」で十分な効果が得られない場合には、 保険適用外の使い方ではあるものの、2種類の「抗ヒスタミン薬」を併用することがあります。

 このとき、効果が鋭い『ザイザル』に、眠気などの副作用も少なく効果も緩和な『アレグラ』を追加する、という方法がとられることがあります。

回答の根拠:蕁麻疹治療ガイドラインでの言及

 日本皮膚科学会による「蕁麻疹治療ガイドライン」では、1種類の「抗ヒスタミン薬」で十分に効果が得られなかった場合、増量のほかに1~2種類の「抗ヒスタミン薬」の追加が選択肢として記載されています1)。

 1) 「日皮会誌」121(7):1339-1388,(2011)

 しかし、「抗ヒスタミン薬」の量を増やすと眠気などの副作用が強く出る恐れがあります。そのため、なるべく中枢へ移行しにくい、第二世代の「抗ヒスタミン薬」を選ぶなど、薬の選択には注意が必要です。

※第二世代抗ヒスタミン薬と、中枢へ移行する薬の割合 2,3,4)
『アレグラ(一般名:フェキソフェナジン)』・・・・・3%未満
『アレジオン(一般名:エピナスチン)』・・・・・・・7%
『ザイザル(一般名:レボセチリジン)』・・・・・・・8.1%
『エバステル(一般名:エバスチン)』・・・・・・・・10%
『クラリチン(一般名:ロラタジン)』・・・・・・・・・・11% 
『アレロック(一般名:オロパタジン)』・・・・・・・・13%
『ジルテック(一般名:セチリジン)』・・・・・・・・・15%

 2) Pharmacol Ther.113(1):1-15,(2007) PMID:16890992
 3)
Expert Opin Drug Saf.10(4):613-22,(2011) PMID:21521134
 4) Expert Opin Drug Saf.14(2):199-206,(2015) PMID:25466429

薬剤師としてのアドバイス:抗ヒスタミン薬の併用は保険適用外

 蕁麻疹のほか、アトピー性皮膚炎のガイドラインでも「蕁麻疹のガイドラインに準拠」とされていることから、皮膚科領域においては併用すべきという意見もありますが、全てのアレルギー性疾患において、抗ヒスタミン薬の併用が推奨されているわけではありません。

 特に、第二世代の抗ヒスタミン薬の併用は保険適用外のため、個別指導等では指摘される薬局が多いことも事実です。やむを得ず併用する場合には、保険適用外である点に注意する必要があります。

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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