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ピロリ菌 副作用

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ピロリ除菌の薬、副作用がきつい・・・飲むのを止めても良い?

回答:基本的には薬を飲み切った方が良いが、止めた方が良い場合もある

 除菌の薬を途中で止めてしまうと除菌が失敗してしまうことがあります。
 保険を使って除菌できるのは全部で2回なので、多少の下痢や口内炎・胸焼けなどがあっても、我慢して薬を飲み切ることをお勧めします。
ピロリ除菌の副作用
 ただし、発熱や腹痛を伴う下痢、便に粘液や血液が混じっているといった場合には、我慢せず主治医にすぐ連絡するようにしてください。

 このように我慢して続けるべきかどうかは副作用の程度によります。
 このまま治療を継続すべきかどうか迷った場合には、自己判断するのではなく、主治医と相談して決めるようにしてください。

回答の根拠①:我慢して薬を飲み切った方が良い理由

 現在のピロリ除菌は一次除菌で75%、二次除菌で85%の成功率があります1,2)。
 これはつまり、薬をきちんと飲み切りさえすれば、96%以上の人が除菌に成功することを意味しています。
ピロリ除菌~薬を飲めばほとんど成功する
 1) 武田薬品工業Webサイト 除菌療法の注意点
 2)
日本消化器病学会 「消化性潰瘍治療ガイドライン (2009)」
 
 そのため、多少の副作用であれば我慢して薬を飲み切って、除菌を完了させてしまうことをお勧めします。

全2回、保険適用の限界

 何度も保険を使ってピロリ除菌に挑戦できるのであれば、ちょっとした副作用で中断しても構いません。
 しかし、いまの日本では一次除菌と二次除菌までは保険適応がありますが、三回目以降の除菌は原則「自費」での治療になってしまいます。
ピロリ除菌の保険適用
 こうした自費での治療は経済的負担が大きいほか、実施できる施設も少なく、副作用のリスクもより高くなるため、できる限り二次除菌までで成功させることをお勧めします。

回答の根拠②:危険な副作用の可能性

 薬の副作用の中には薬に対するアレルギーのような危険なものであれば、我慢して薬を飲み続けてはいけません。
 また、下痢でも脱水症状を起こす恐れのあるひどい下痢などの場合にも、治療を続けるべきかどうかを主治医と相談する必要があります。

 こうした危険な副作用の兆候として、以下のような例が挙げられます。このような症状がある場合には、すぐに主治医に連絡して指示を仰ぐようにしてください。

※危険な副作用の兆候
1.発熱
2.腹痛を伴う下痢
3.下痢に粘液や血液が混じっている

心配ない副作用とは

 ピロリ除菌の際には、口内炎や胸焼けといった副作用がよく起こります。

 また、使う抗生物質の量も多いため、下痢や軟便になる人が少なくありません。
 こうした下痢や軟便は、抗生物質によって腸内細菌のバランスが崩れた結果起こるものであって、あくまで一過性のものなので、薬を飲み終えればすぐに戻ります。

 実際、一時的な下痢や軟便は、薬を飲んだ人の22.8%という高い頻度で現れます3)。

 3) ランサップ 添付文書

薬剤師としてのアドバイス①:予め、副作用の見極めポイントを聞いておく

 危険な副作用が出ているのに我慢して薬を飲み続けて健康被害が出てしまったり、逆にちょっとした副作用で薬を止めて除菌を失敗してしまったり、といった事態は避けなければなりません。

 そのために、除菌を行う際には予め「どんな副作用が起きたら危ないのか、どんな副作用なら我慢しても良いのか」を主治医・薬剤師から聞いておくことをお勧めします。

薬剤師としてのアドバイス②:除菌は、自分のタイミングの良い日に始める

 ピロリ除菌の際には、多くの人が下痢や軟便などの副作用に悩まされることは先述の通りです。

 除菌の薬は飲み始めたら7日間続けて飲む必要があるため、大事な用事がある週には除菌を始めないことも一つの方法です。
ピロリ除菌を始める日
 普通、薬をもらったら「その日から飲み始める」必要があります。しかし、ピロリ除菌に関しては自分にとってタイミングの良い日から飲み始めることをお勧めします。

+αの情報:使用するPPIで除菌成功率が変わる

 ピロリ除菌には、3種類の薬を使う「三剤併用療法」を行います。このとき、胃酸を抑えるPPIを併用するのは、抗生物質の効果を高めるためです。

 しかし、PPIは種類によっては効果に個人差が大きく、このPPIの個人差がピロリ除菌成功率に影響していることが示唆されています。
 そのため、ピロリ除菌に際しては『ネキシウム(一般名:エソメプラゾール)』や、『タケキャブ(一般名:ボノプラザン)』など、個人差の少ないPPIやP-CABを選択する必要があります。

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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