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抗ヒスタミン薬 市販薬・OTC

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眠くならない風邪薬の選び方は?~薬剤師の視点、「抗ヒスタミン薬」と「カフェイン」

回答:「抗ヒスタミン薬」が入っていないものを選ぶのが基本

 風邪薬には、咳やくしゃみ・鼻水など様々な症状を抑える成分が含まれています。このうち、くしゃみ・鼻水を抑える「抗ヒスタミン薬」は、副作用で眠くなりやすい薬です。
眠くならない風邪薬~抗ヒスタミン薬の有無
 そのため、「眠くならない風邪薬」を選ぶ際は、「抗ヒスタミン薬」の入っていない薬を選ぶのが基本です。

 ただし、くしゃみ・鼻水が酷い場合には、眠くなりにくい「抗ヒスタミン薬」が使われている薬を選ぶ、眠気対策の「カフェイン」が使われているものを選ぶ、といった選び方も必要です。

回答の根拠①:「抗ヒスタミン薬」が入っていない風邪薬の例

 眠気の主な原因となる「抗ヒスタミン薬」が配合されていない風邪薬を選ぶことで、基本的には「眠気」の副作用は避けることができます。
 しかしその場合、「抗ヒスタミン薬」の効果も得られないため、くしゃみ・鼻水が酷い場合には注意が必要です。

例:『パブロン50』 大正製薬

 
アセトアミノフェン (解熱鎮痛薬:『カロナール』)
グアヤコールスルホン酸カリウム (炎症止め、去痰薬)
デキストロメトルファン (咳止め:『メジコン』)

例:『改源かぜカプセル』 カイゲンファーマ 

 
アセトアミノフェン (解熱鎮痛薬:『カロナール』)
dl-メチルエフェドリン (咳止め)
無水カフェイン (鎮痛薬)
甘草・桂皮・生姜 (頭痛や咳を静める生薬)

回答の根拠②:「カフェイン」が配合された風邪薬の例

 市販の風邪薬には、「カフェイン」が配合されたものがあります。
 「カフェイン」が「抗ヒスタミン薬」で起こる眠気を完全に防げるわけではありませんが、ある程度の目覚まし効果は期待できます。そのため、くしゃみ・鼻水は酷いが、眠くなるのも困る、といった場合に適しています。

例:『コルゲンコーワIB錠TX』 興和


d-クロルフェニラミン (抗ヒスタミン薬:『ポララミン』)
無水カフェイン (鎮痛薬、抗ヒスタミン薬の眠気対策)
イブプロフェン (解熱鎮痛薬:『ブルフェン』)
トラネキサム酸 (喉の炎症や腫れを抑える薬:『トランサミン』)
ジヒドロコデインリン酸 (咳止め薬:『フスコデ』等)
dl-メチルエフェドリン (咳止め)
グアイフェネシン (咳止め・去痰薬:『フストジル』)

例:『パブロンエースAX』

   
d-クロルフェニラミン (抗ヒスタミン薬:『ポララミン』)
無水カフェイン (鎮痛薬、抗ヒスタミン薬の眠気対策)
イブプロフェン (解熱鎮痛薬:『ブルフェン』)
ジヒドロコデインリン酸 (咳止め薬:『フスコデ』等)
dl-メチルエフェドリン (咳止め)
アンブロキソール(去痰薬:『ムコソルバン』)
アスコルビン酸 (ビタミンC)
チアミン硝化物 (ビタミンB1)
リボフラビン (ビタミンB2)

薬剤師としてのアドバイス:副作用の「眠気」をうまく利用する方法も

 風邪の時は、熱によるだるさや、くしゃみ・鼻水・咳といった症状によって、なかなか眠れないという人も少なくありません。そういった場合には、「抗ヒスタミン薬」の副作用である「眠気」を利用するという方法もあります。

 薬による「眠気」は、自動車の運転や仕事・勉強をする際には邪魔なものですが、夜に眠くなる分には問題になりません。特に、「カフェイン」を夕方以降に摂取すると不眠の原因になることもあります。

 市販の風邪薬は一粒の中に色々な成分が含まれているため、薬剤師・登録販売者に相談し、必要な薬が入っているもの、不要な薬が入っていないものを選ぶようにしてください。

昼と夜で処方の違う例:『コンタック総合かぜ薬 昼・夜タイプ』 グラクソ・スミスクライン

 
d-クロルフェニラミン (抗ヒスタミン薬:『ポララミン』)
無水カフェイン (鎮痛薬、抗ヒスタミン薬の眠気対策) ※夜用の錠剤には含まれない
アセトアミノフェン (解熱鎮痛薬:『カロナール』)
デキストロメトルファン (咳止め:『メジコン』)
dl-メチルエフェドリン (咳止め)

+αの情報①:「咳止め」で眠気が出る人も居る

 「抗ヒスタミン薬」以外でも、咳止め薬としてよく使われる「リン酸コデイン」で眠気が出る人も居ます。

 風邪薬でも、強力な咳止め効果をうたったものの中には、「リン酸コデイン」が含まれるものもあるため、注意が必要です。

+αの情報②:風邪に、抗生物質は不要

 「風邪」と呼ばれる症状の大部分は、ウイルス性の感染症です。そのため、細菌を退治する抗生物質は効きません

 ただし、風邪とよく似た症状の、全く別の感染症も非常にたくさんあります。その中には、抗生物質で治療すべき「細菌性の感染症」もあります。風邪がなかなか治らないという場合には、一度病院を受診することをお勧めします。

 なお抗生物質は使い方が難しく、誤った使い方をすると薬の効かない「耐性菌」を生む恐れもあるため、市販薬されていません。医師・薬剤師の指導の元で使う必要がある薬です。

+αの情報③:前立腺肥大の人は、風邪・鼻炎薬の選び方に注意

 「抗ヒスタミン薬」の中には、前立腺肥大で起こる排尿障害を悪化させるものがあります。
 排尿障害のある人は安易に市販薬を選ばず、必ず医師・薬剤師に相談の上、安全に使える薬を使うようにしてください。
 

 
 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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