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抗ヒスタミン薬 副作用

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「インペアード・パフォーマンス」って何のこと?~「眠気」とは違う副作用の注意点

回答:自覚なく集中力・判断力が低下すること

 「インペアード・パフォーマンス(Impaired Performance)」とは、自覚のないまま集中力や判断力、労働生産性の低下を起こしている状態のことです。
インペアードパフォーマンス

 「抗ヒスタミン薬」では「眠気」がよく問題になります。「眠気」は自覚できるため、気付いた時点で対処することができます。
 一方、「インペアード・パフォーマンス」では、本人は集中力や判断力の低下を自覚できないため、思わぬミスや事故を起こす恐れがあります。また、学生ではテストの結果などにも影響する恐れもあります。

 「抗ヒスタミン薬」による「眠気」や「インペアード・パフォーマンス」などの副作用は個人差が非常に大きく、またその日の体調によっても変わることがあるため、日頃から気を付けておく必要があります。

回答の根拠:症状は治まっても、労働生産性が改善しない可能性

 『ポララミン(一般名:d-クロルフェニラミン)』や『アレロック(一般名:オロパタジン)』などの「抗ヒスタミン薬」を使うと、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状は改善するものの、労働生産性は上がらないとする報告があります1)。
インペアードパフォーマンスと労働生産性2
 1) Allergol Int.59(4):345-54,(2010) PMID:20864795

 くしゃみや鼻水などのアレルギー症状が酷いと当然、労働生産性は低下します。
 しかし、「抗ヒスタミン薬」を使ってくしゃみや鼻水を治しても、「眠気」や「インペアード・パフォーマンス」といった副作用があると、結局のところ労働生産性は同じくらい低くなってしまうことを示唆しています。

 また、「抗ヒスタミン薬」が学生の試験結果に影響するという報告もあります2)

 2) J Allergy Clin Immunol.120(2):381-7,(2007) PMID:17560637

 そのため、アレルギー治療にはなるべく「眠気」や「インペアード・パフォーマンス」の少ない『アレグラ(一般名:フェキソフェナジン)』や『クラリチン(一般名:ロラタジン)』を使うのが一般的です。

薬剤師としてのアドバイス:医師には、自分の治療の目的をきちんと伝える

 よく、薬局でも「眠くない薬が欲しい」ということをお伺いします。
 しかし、『アレグラ』は「眠気」の副作用も少ない分、『ザイザル(一般名:レボセチリジン)』と比べると効果も穏やかな傾向があります。そのため、症状によっては「眠気」ばかりを基準に薬を選ぶこともできません。

 医師には、「くしゃみが酷い」といった症状を伝えるだけではなく、眠くなっても良いからアレルギーを抑えたいのか、あるいは仕事や学習の効率を上げたいのか、自分が治療で求める目標も正しく伝えることをお勧めします。

+αの情報:寝不足にも要注意

 無自覚のうちに、集中力や判断力が低下するのは、何も薬ばかりが原因ではありません。
 人間は15時間以上起きていると、お酒を飲んでいる時と同じくらい集中力や判断力が低下することが報告されています3)。

 3) Nature.388(6639):235,(1997) PMID:9230429
 

  
 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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