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似た薬の違い 市販薬・OTC

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『ロキソニンS』と『ロキソニン』の違いは?~同じ名前の市販薬と処方薬

回答:違いはない、全く同じ

 市販の『ロキソニンS』と、病院で処方される『ロキソニン』は、どちらも「ロキソプロフェン」60mgの全く同じ薬です。成分に何ら違いはありません。
ロキソニンとロキソニンS

 市販薬『ロキソニンS』は処方薬『ロキソニン』よりも含まれる成分量が少ない、といった意見があちこちで見受けられますが、誤りです。

 しかし、副作用防止の観点から、市販薬『ロキソニンS』では使用回数や使用量に若干の制限がかけられています。

回答の根拠①:有効成分、添加物の比較

■1錠に含まれる有効成分1,2)
『ロキソニンS』・・・ロキソプロフェン60mg
『ロキソニン』・・・ロキソプロフェン60mg

■添加物1,2)
『ロキソニンS』・・・ヒドロキシプロピルセルロース、三二酸化鉄、乳糖水和物、ステアリン酸Mg
『ロキソニン』・・・ヒドロキシプロピルセルロース、三二酸化鉄、乳糖水和物、ステアリン酸Mg

 以上のように、有効成分とその量、添加物が全て同一です。そのため、全く同じ薬であると言えます。

 1) ロキソニンS錠 添付文書
 2) ロキソニン錠 添付文書

回答の根拠②:使用回数や使用量の制限

 『ロキソニン』などの解熱鎮痛薬は、胃の粘膜を荒らす副作用があります。そのため、正しくない使用方法をすると、最悪の場合「胃潰瘍」などを起こす恐れがあります。

 こうした解熱鎮痛薬の副作用による「胃潰瘍」は、ピロリ菌の統計に影響を与えるほどに事例が多く、たくさんの人が”油断して”使っていることの裏返しとも言える状況になっています。

 そのため、市販薬である『ロキソニンS』ではこうした副作用を防ぐ観点から、使用回数と使用量に制限が設けられています。

■使用回数1,2)
『ロキソニンS』・・・通常、1日2回まで(※痛みが再発した場合のみ、3回目も可)
『ロキソニン』・・・1日3回まで

■使用量1,2)
『ロキソニンS』・・・通常2錠(120mg)、最大3錠(180mg)
『ロキソニン』・・・通常3錠(180mg)、最大4錠(240mg)

■15歳未満への使用1,2)
『ロキソニンS』・・・使用不可
『ロキソニン』・・・基本的には使わないが、状況によって医師が処方することもある

薬剤師としてのアドバイス:理屈ではなく、用法・用量は守って使用する

 『ロキソニンS』を4錠(240mg)飲んだりすることも、薬理学的には問題ないかもしれません。

 しかし、万が一副作用が起きた場合の補償を受けられるかどうかといった点では大いに問題があります。

 用法・用量を守らずに使用した場合、「医薬品副作用被害救済制度」を受けられないこともあります。そのため、薬はきちんと用法・用量通りに服用することをお勧めします。
 

+αの情報:「ロキソニンSプラス」という別の商品

 同じ「ロキソプロフェン」を60mg含有する薬には、『ロキソニンSプラス』という商品もあります。

 この”プラス”とついた薬には、「酸化マグネシウム」が配合されています。この「酸化マグネシウム」は『マグミット』などの便秘薬としても有名ですが、酸を抑えて胃の粘膜を守る作用も持っています。

 胃が弱い体質の人は『ロキソニンSプラス』を選ぶことをお勧めしますが、「酸化マグネシウム」が他の薬の吸収を妨げる恐れもあるため、必ず購入時には薬剤師に相談するようにしてください。

 

~注意事項~

◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。

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