【目次】似た薬の違い
記事の内容
- 1 よく似た薬の違いと、使い分け
- 2 気をつけるべきこと
- 3 解熱鎮痛薬・オピオイド鎮痛薬
- 4 片頭痛
- 5 吐き気止め
- 6 めまいの薬
- 7 保湿剤
- 8 循環器系(高血圧・不整脈・心不全)
- 9 糖尿病
- 10 脂質異常症
- 11 痛風・高尿酸血症
- 12 消化性潰瘍治療薬
- 13 抗凝固薬・抗血小板薬
- 14 アレルギー薬
- 15 ステロイド
- 16 鎮咳・去痰薬
- 17 目薬
- 18 抗うつ薬
- 19 睡眠薬・抗不安薬
- 20 筋弛緩薬
- 21 パーキンソン病治療薬
- 22 てんかんの薬
- 23 甲状腺の薬
- 24 統合失調症治療薬
- 25 認知症治療薬
- 26 骨粗鬆症
- 27 泌尿器
- 28 ED治療薬
- 29 抗がん剤
- 30 抗ウイルス薬
- 31 抗菌薬(抗生物質)
- 32 抗真菌薬(水虫)
- 33 消毒液
- 34 貧血薬
- 35 栄養・アミノ酸製剤
- 36 ビタミン剤・微量元素
- 37 潰瘍性大腸炎の薬
- 38 整腸剤
- 39 下痢止め
- 40 便秘薬
- 41 漢方薬
- 42 うがい薬
- 43 外用剤
- 44 禁煙補助剤
- 45 薄毛・AGA治療薬
- 46 注意欠陥・多動性障害(AHDH)治療薬
よく似た薬の違いと、使い分け
ある薬が処方された時、その選び方には必ず意味があります。別の似た薬ではダメだった理由があります。そして、その理由を考えるためには、似た薬同士を比較し、どういった違いがあるのかを知っておく必要があります。
車や時計、洋服を選ぶ時と同じで、似たものを比較して違いを知ることは、そのものを深く理解するために必要な作業です。
本Q&Aでは、似た薬の違いを薬剤師の立場から様々に比較していますが、優劣をつけて評判に差をつけたいのではなく、薬を深く学ぶための考える材料として行っています。
気をつけるべきこと
◆添付文書に記載された副作用頻度の数字を、単純に比較してはいけない理由
解熱鎮痛薬・オピオイド鎮痛薬
◇『ロキソニン』をベースにした、解熱鎮痛薬の特徴比較
◆『ロキソニン』と『ボルタレン』~速効性と鎮痛効果の強さ
◆『ロキソニン』と『セレコックス』~速効性と持続性、COX-2阻害と副作用
◆『ロキソニン』と『カロナール』~インフルエンザ・小児・妊婦への使用
◆『ロキソニン』と『ソランタール』~酸性・塩基性NSAIDsの使い分け
◇「アセトアミノフェン」の配合薬
◆『PL配合顆粒』と『SG配合顆粒』~総合感冒薬と痛み止め
◇オピオイド鎮痛薬
◆『タペンタ』と『トラマール』~除痛ラダーの位置づけ、個人差、麻薬指定の特徴
◇投与経路の違い
◆『ボルタレン』の「サポ」は、錠剤と何が違う?~坐薬にする3つのメリット、即効性・副作用・小児への使用
◇貼り薬の剤型の違い
◆『モーラス』の「テープ」と「パップ」~吸収率と貼り替え回数、粘着力とかぶれやすさ
片頭痛
◇片頭痛の治療薬「トリプタン製剤」
◆『アマージ』・『イミグラン』・『マクサルト』~即効性と持続性の差による「トリプタン製剤」の使い分け
◇片頭痛の予防薬
◆『デパケン』・『インデラル』・『ミグシス』~推奨度と禁忌による使い分け
吐き気止め
◆『ナウゼリン』と『プリンペラン』~血液脳関門の通過率
◆『ガナトン』と『ガスモチン』~ドパミンとセロトニンへの作用と副作用
めまいの薬
◆『メリスロン』と『セファドール』~メニエール病への効果
◆『カルナクリン』と『アデホスコーワ』~作用機序の違いと適応症の差
保湿剤
◆『プロペト(白色ワセリン)』と『ヒルドイド』~エモリエント効果とモイスチャー効果
◆『プロペト』と『白色ワセリン』~ワセリン精製度による使い分け
◆『ヒルドイド』と『パスタロン』~尿素製剤の安全性
循環器系(高血圧・不整脈・心不全)
◇ACE・ARB
◆「ARB」と「ACE阻害薬」
◆『ブロプレス』と『ニューロタン』~ARBの適応症と降圧効果
◆『タナトリル』・『レニベース』・『コバシル』~ACE阻害薬の降圧効果と適応症、T/P比
◇Ca拮抗薬
◆『アムロジン』・『ワソラン』・『ヘルベッサー』~Ca拮抗薬の血管と心臓に対する作用の差
◆『アダラート』・『カルブロック』・『アテレック』~Ca拮抗薬のL型・T型・N型チャネル
◇利尿薬
◆『セララ』と『アルダクトン』~選択性の違いと女性化乳房の副作用
◆『ラシックス』と『フルイトラン』~ループ利尿薬とサイアザイド系の強さと適応
◆『ラシックス』・『ダイアート』・『ルプラック』~ループ利尿薬の強さと長さ、低K血症の副作用
◇β遮断薬
◆『メインテート』と『アーチスト』~β1選択性・α遮断作用という別の進化
◇狭心症治療薬
◆『アイトロール』と『ニトロール』~硝酸薬の初回通過効果と狭心症の予防・治療、耐性への対策
◆『ニトロダーム』と『フランドル』~テープ剤のかぶれと粘着力・金属の有無とAED使用時の注意
糖尿病
◇糖尿病治療の飲み薬
◆『アマリール』・『グリミクロン』・『オイグルコン』~SU類の付加価値と作用の強さ
◆『ベイスン』・『セイブル』・『グルコバイ』~α-GIの作用する酵素と副作用、食直前の飲み忘れ対応
◆『ザファテック』と『マリゼブ』~週1回のDPP-4阻害薬の効果の比較と腎障害への投与
◆『メトグルコ』と『グリコラン』~ジェネリック医薬品の扱いと用法・用量の違い
◇インスリン注射薬
◆『ノボラピッド』と『トレシーバ』~作用時間とインスリン分泌
◆『ランタス』・『レベミル』・『トレシーバ』~用法と特徴による使い分け
◆『ランタスXR』と『ランタス』~濃度を高めると、なぜ吸収が穏やかになるのか
脂質異常症
◆『クレストール』と『メバロチン』~スタチンの強さ比較と使い分け
◆『クレストール』・『リピトール』・『リバロ』、どのスタチンが一番強い?
◆『ゼチーア』とスタチン製剤~併用の有用性
◆『ロトリガ』と『エパデール』~EPAとDHAの含有量比較
痛風・高尿酸血症
◆『ザイロリック』と『ユリノーム』~排泄促進と生成抑制
◆『ザイロリック』と『フェブリク』~相互作用と副作用の多さ
消化性潰瘍治療薬
◇いわゆる「胃薬」として使うPPIとH2ブロッカー
◆PPIとH2ブロッカー~昼夜の酸抑制効果・ピロリ偽陰性・投与制限
◇PPIとP-CAB
◆『タケキャブ』と『タケプロン』~P-CABとPPI、ピロリ除菌の成功率
◆『ネキシウム』と『オメプラール』、~代謝酵素による個人差
◇胃粘膜保護薬
◆『セルベックス』と『ムコスタ』~頓服の時の選び方
◆『サイトテック』~NSAIDsの潰瘍予防と、PPIやH2ブロッカーにない効果と副作用
◇ピロリ除菌の胃粘膜保護薬
◆『ランサップ』と『ランピオン』~二次除菌まで用意されている理由
◆『ランサップ』の400と800~ピロリ除菌の成功率と喫煙の影響
抗凝固薬・抗血小板薬
◇「血液をサラサラにする薬」の違い
◆『ワーファリン』と『バイアスピリン』~抗凝固薬と抗血小板薬
◆「アスピリン」は『ワーファリン』の代わりになる?
◇抗血小板薬
◆『プラビックス』と『パナルジン』~副作用の軽減
◆『エフィエント』と『プラビックス』~個人差の軽減
◆『ブリリンタ』と『プラビックス』~個人差と休薬期間、服用回数
◇抗凝固薬
◆新規抗凝固薬と『ワーファリン』~古い『ワーファリン』が使い続けられる理由
アレルギー薬
◇抗ヒスタミン薬
◆『ポララミン』と『アレグラ』~効果と副作用の世代差、併用の意図
◆『ジルテック』と『ザイザル』~光学異性体
◆『ザイザル』と『アレグラ』~効果と眠気の比較
◆『ディレグラ』と『アレグラ』~花粉症で鼻づまりが酷い時の薬
◆『デザレックス』と『ビラノア』~食事と用法、強さと速さ、眠気の副作用
◆『デザレックス』と『クラリチン』~代謝酵素と個人差、食事の影響、眠気の副作用
◆『アレジオン20』と『アレグラFX』~用法の差と眠くなりにくさ
◇抗ロイコトリエン薬
◆『ザイザル』と『シングレア』~ヒスタミンとロイコトリエン
◆『シングレア』と『オノン』~喘息・アレルギー性鼻炎への治療効果の差
◆『シングレア』と『キプレス』~同じ薬でも、販売会社が異なると商品名も変わる
◇減感作療法
◆『アシテア』と『ミティキュア』~抗原量と効果、錠剤の溶けやすさと漸増方法
◇目薬
◆『パタノール』と『インタール』~pH・浸透圧による刺激の差
◆『アレジオン』と『パタノール』~保存料とコンタクトレンズ
◇点鼻薬
◆『アラミスト』、『ナゾネックス』、『エリザス』~1日1回の点鼻薬の比較
◆『ナゾネックス』と『リボスチン』~ステロイドと抗ヒスタミン薬の点鼻薬の効果と併用
◆花粉症の点鼻薬、長く続けて使っても大丈夫?~薬剤性鼻炎のリスクと、「ステロイド」と「血管収縮剤」の使い分け
ステロイド
◆『プレドニン』と『リンデロン』~作用時間と抗炎症作用による使い分け
◆ステロイド外用剤の『リンデロン』、DP・V・VG・Aの違いは?~4種の使い分けと効果・副作用
鎮咳・去痰薬
◇去痰薬
◆『ムコダイン』と『ムコソルバン』~粘液と粘膜への作用
◇咳止め
◆『メジコン』と「リン酸コデイン」~麻薬性・非麻薬性鎮咳薬の効果と副作用、咳止めの使いどころ
◆『アスベリン』と『メジコン』~鎮咳作用の比較と適用年齢の差、併用の是非
◆『アスベリン』と『フスタゾール』、同じ咳止め薬の違いは?
◇「リン酸コデイン」を含む咳止め
◆『カフコデ』と『フスコデ』~「リン酸コデイン」を含む配合薬の有効成分と使用目的
◇喘息の薬
◆『アドエア』と『シムビコート』~ステロイド・β2刺激薬の差と、デバイス・用法用量の幅
目薬
ドライアイ治療薬
◆『ヒアレイン』と『ジクアス』~涙の量・質への効果
◆『ムコスタ』と『ジクアス』~点眼回数と苦味・コンタクトレンズ
緑内障治療薬
◆『キサラタン』・『タプロス』・『トラバタンズ』・『ルミガン』~プロスタグランジン関連薬の効果と副作用
◆『キサラタン』と『チモプトール』、同じ緑内障の点眼薬の違いは?~プロスタグランジン関連薬とβ遮断薬、局所と全身の副作用
アレルギー性疾患治療薬
◆『パタノール』と『インタール』~pH・浸透圧による刺激の差
◆『アレジオン』と『パタノール』~保存料とコンタクトレンズ
抗うつ薬
◆『ジェイゾロフト』と『サインバルタ』~SSRIとSNRI
◆『レクサプロ』と『ジェイゾロフト』~初期投与量と10代への効果
◆『リフレックス』~SSRIやSNRIとの作用の違い
睡眠薬・抗不安薬
◇ベンゾジアゼピン系の薬
◆『デパス』と『ソラナックス』~筋弛緩作用と作用時間による使い分け
◆『マイスリー』と『ハルシオン』~ω受容体の選択性と相互作用
◆『レンドルミン』と『ロヒプノール』~作用時間と使い分け、併用の是非
◆『ルネスタ』と『アモバン』~光学異性体の量と苦味・減量のしやすさ
◇ベンゾジアゼピン系ではない薬
◆『ベルソムラ』と『ロゼレム』~「ベンゾジアゼピン系」との違い
◆睡眠薬、睡眠導入剤、安定剤の違い
筋弛緩薬
パーキンソン病治療薬
◆『ミラペックス』と『ビ・シフロール』~「プラミペキソール」製剤の服用回数と腎障害時の用量
◆『ミラペックス』と『ペルマックス』~麦角系・非麦角系ドパミンアゴニスト
てんかんの薬
甲状腺の薬
◆『チラーヂン』と『メルカゾール』~併用の目的とTSHの値
◆『メルカゾール』と『チウラジール』~抗甲状腺薬の第一選択と妊娠中の影響
統合失調症治療薬
◆『セレネース』と『リスパダール』~定型・非定型の効果と副作用、錐体外路障害と併用
◆『リスパダール』・『ルーラン』・『ロナセン』~使用実績・食事の影響と、副作用によるSDAの使い分け
◆『インヴェガ』と『リスパダール』~代謝酵素による個人差と服用回数
◆『レキサルティ』~『エビリファイ』との違い
認知症治療薬
骨粗鬆症
◆『ボナロン』と『ボノテオ』~ビスホスホネート製剤の大腿骨への効果と服薬実行率
◆『エディロール』と『アルファロール』~骨代謝とカルシウム吸収
◆『ビビアント』と『エビスタ』~SERMの効果・副作用と推奨度の比較
泌尿器
◆『ハルナール』・『ユリーフ』・『フリバス』~α1Aとα1Dの分布差と効果・副作用
◆『ベシケア』と『ベタニス』~抗コリン薬とβ3刺激薬、年齢による使い分けと併用
◆『カソデックス』と『オダイン』~交替療法と治療抵抗性
◆『ザガーロ』と『アボルブ』~脱毛症と前立腺肥大、適応症の違い
ED治療薬
◆『バイアグラ』と『レビトラ』と『シアリス』~値段・即効性・持続性の比較
抗がん剤
◆『ノルバデックス』と『アリミデックス』~閉経の前後で異なる治療方法
◆『カソデックス』と『オダイン』~交替療法と治療抵抗性
抗ウイルス薬
◆『タミフル』・『リレンザ』・『イナビル』・『ラピアクタ』の比較
◆『ゾフルーザ』と『タミフル』~治療効果と服用回数・薬の値段・使用実績
◆『バルトレックス』と『ゾビラックス』~用法の違いは吸収効率の違い
抗菌薬(抗生物質)
◆『サワシリン』・『クラリス』・『クラビット』~抗生物質の使い分けと抗菌スペクトル、PK-PD論
◆『オーグメンチン』と『サワシリン』~耐性菌への効果と、併用する意図
◆『ジェニナック』と『クラリス』~相互作用と服用の手間・妊娠中の安全性評価
抗真菌薬(水虫)
◇飲み薬
◆『イトリゾール』と『ラミシール』~飲み方、併用禁忌、血液検査から見る違い
◇塗り薬
◆『アスタット』、『ルリコン』、『ゼフナート』、『ラミシール』~抗真菌薬の優劣
◆『ルコナック』ってどんな薬?~爪の水虫に効く塗り薬、『クレナフィン』との違い
消毒液
◆『ウエルセプト』と『ウエルパス』~「ノロウイルス」への効果
貧血薬
◆『フェロミア』と『フェロ・グラデュメット』~お茶で薬を飲むことの弊害
◆『フェロミア』と『リオナ』~クエン酸第一鉄とクエン酸第二鉄の違い
◆『ネスプ』と『ミルセラ』~適応症の差と、作用時間と注射回数
栄養・アミノ酸製剤
◆『エレンタール』と『エンシュア』~タンパク質・脂質の配合と風味・浸透圧
◆『エンシュア』・『ラコール』・『エネーボ』~半消化態栄養剤の値段・栄養バランスと微量元素
◆『リーバクト』と『アミノレバン』~BCAA製剤のカロリーと使い分け
ビタミン剤・微量元素
◆『ビタノイリン』、『ノイロビタン』、『ビタメジン』~誘導体の違いと、ビタミンB2の配合意義
◆『フォリアミン』と『ロイコボリン』 ~葉酸製剤の、保険適用と値段による使い分け
潰瘍性大腸炎の薬
◆『ペンタサ』と『アサコール』~ドラッグ・デリバリー・システムの違いによる適応症の差
◆『リアルダ』と『アサコール』~薬の製剤工夫と服用回数・個数
整腸剤
◆『ビオフェルミン』と『ビオフェルミンR』~抗生物質との併用
◆『ビオフェルミン』の「錠」と「配合散」~ビフィズス菌・乳酸菌・糖化菌
◆『ビオスリー』~3種の菌を使う理由、抗生物質との併用、『ビオフェルミン』との違い
下痢止め
便秘薬
◆『マグミット』と『プルゼニド』~強弱と作用点
◆『アミティーザ』と既存の下剤~頓服の是非
漢方薬
うがい薬
◆『アズノール』と『イソジン』~炎症止めと感染予防、薄め方や「うがい」の方法も異なる
外用剤
◇塗り薬
◆ステロイド外用剤の『リンデロン』、DP・V・VG・Aの違いは?~4種の使い分けと効果・副作用
◆『オイラックス』と『オイラックスH』~ステロイドの有無
◆『ケナログ』と『デキサルチン』~適応・有効性の比較
◆『ゼビアックス』と『ベピオ』~抗生物質と殺菌剤
◇貼り薬
◆湿布の「冷感」と「温感」
禁煙補助剤
◆『チャンピックス』と『ニコチネル』~禁煙成功率の差、併用療法の是非
薄毛・AGA治療薬
注意欠陥・多動性障害(AHDH)治療薬
◆『ストラテラ』と『コンサータ』~中枢への作用と即効性・依存性
~注意事項~
◆用法用量はかかりつけの主治医・薬剤師の指示を必ずお守りください。
◆ここに記載されていることは「原則」であり、治療には各々の環境や状況により「例外」が存在します。
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